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身近な『食』の問題を考える

更新:2008/12/31

健康ライター/管理栄養士 志水あい

今日は大晦日。2008年があと数時間で終わろうとしています。
私にとって2008年は、さまざまな物事に対して向き合う機会に恵まれた一年でした。
みなさんは、どのような一年をお過ごしになりましたか?


今年は、例年以上に『食』の問題が多く取り上げられた年だったように感じます。
冷凍ギョーザによる食中毒、メラミンの食品への混入、事故米の食用転売、食品の生産地偽装など、年始早々からありとあらゆる『食』の問題が浮上した2008年。明らかに健康を害するものから、あわよくば問題にならなかったかもしれない程度のものまで。これほど多くの問題が取り上げられるようになったのは、『食』に対する考え方が少しずつ変化してきている証だと思います。

『食』が空腹を満たすものと考えられていた時代から、より生活を豊かにするものに変わり、安全が重視されるようになりました。極端に見方を変えれば、『食』の安全が問われている間は、私たちが空腹で悩むことはないのかもしれません。今、多発する問題の根っこにあるのは、個人個人の『食』に対する考え方の違い。生産者も消費者も、考え方には個人差があります。ニュースでは「偽装はごく普通の習慣」とコメントする生産者の姿もありました。



「なぜ問題が起こるのか」
残念ながら、問題を起す張本人は、問題を問題と捉えていない場合がほとんどです。これは、有害な物質の食品への混入や、生産地の偽装だけに限ったことではありません。
つい脂っこいものや甘いものを食べすぎたり、よくないとわかっていながら飲みすぎたり。病気になるまで気づかない――健康を害する『食』の問題は日常にたくさん存在しています。
身近にある『食』の問題を考えるのは、とても大切です。自分の食生活を振り返り、実現できそうな改善方法を模索するのは、めんどうかもしれません。でも何も考えず、問題を放ったらかしにすると病気を招きやすくなります。

身近な『食』の問題に取り組むと、おのずと食生活が変わってきます。問題を解決する “答え”が見つけられなくても、「現状を変えたほうがよい」と認識するだけで変化します。たとえば、毎日の食生活を振り返って「あまり野菜を食べていない」と気づけば、「今日のランチは野菜が食べられるものにしよう」と考えられるようになります。問題を認識すると、より体によいものを選べるようになるのです。
そして、さらによりよいものを欲すれば、それぞれの食品がどのようにして育てられたかが知りたくなると思います。そうして消費者がもっと深く『食』を知ろうとすれば、問題になるような食品は生産されなくなり、今ある『食』への不安が解消されるようになるのではないでしょうか。

ニュースで取り上げられる問題も、身の回りにある日常的な問題も、うまく解決できる“答え”は、すぐに出てこないかもしれません。大切なのは、現状を振り返って間違いに気づき、改善しようと考えることだと思います。
もうすぐ新年が始まります。学校や会社でのあわただしい日常が始まる前の数日間だけでも、身近な『食』の問題を振り返ってみてはいかがでしょうか。

一年間、METABOO!をご覧いただき、ありがとうございました。
引き続き2009年もどうぞよろしくお願いいたします!

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