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「やせていればOK」じゃない!

更新:2008/10/10

株式会社ドリームシンパシー 管理栄養士 國枝 加誉

メタボ、と言うとおなかにたっぷりお肉がついた状態を想像されると思いますが、最近のニュースでわかったのは、太っている方だけでなくやせている方でも、血液検査でメタボ基準を超えている人が多いということ。
日本医療データセンター(東京都千代田区)が約5万人に対して行った大規模調査で、BMI(体格指数 Body Mass Index、詳細はこちら)で「やせ」と判定される人のうち、4人に1人は血糖値・血中脂質・血圧のいずれかにおいて、特定健診での基準値を超えているのだそうです。

やせ型の人は、外見上ぜい肉がついていないので安心しがちですが、もしやせていて体脂肪率が高いのであれば、その分内臓脂肪が多いということになります。
まずは見た目や体重だけでなく、体脂肪率も測定していくことが大切。そして、内臓脂肪がたまり過ぎないようにするためには、食べる量を減らしすぎることよりも、適度に食べてしっかり体を動かすことが必要なのです。

実際、私のまわりでも極端に食事量を減らしてダイエットをする、という方が多くいらっしゃいます。たしかに、体格に見合ったエネルギー量を維持していないと、体は筋肉を分解してエネルギーを作り出すので、自然と体重は落ちることになりますが、落ちた体重が筋肉なのか脂肪なのかがポイント。このように、食事量が少なすぎる場合は、一見体重は落ちますが、筋肉が落ちて体脂肪率は変わらないことがほとんどで、実はダイエットとしては逆効果。どうしても体重ばかりに意識が向きがちかもしれませんが、今だけを見るより、10年、20年、30年先も健康でいられるような生活習慣が重要なのです。

私もさまざまな場面で、食事の大切さをお話する機会がありますが、血液の質をよくして血管を丈夫に保ったり、骨を元気に保ったりすることがいかに大切かをお伝えしています。
具体的なアドバイスとしては、食事を抜かない、野菜をしっかり摂って肉類を食べ過ぎない、乳製品や小魚などを食べてカルシウムを欠かさない、などなど。よく噛んでゆっくり食べるために、一度に口に入れる量を少なくする「おちょぼ口作戦」はよくおすすめしています。

また、体に良い生活習慣を増やすことと同じくらい、体に良くない、「損する」生活習慣は少しずつなくしていかなければ、せっかくの良い生活習慣と相殺されかねません。タバコ、お酒の飲みすぎ、運動不足、肉類の摂りすぎなどは、少しでも量や頻度を減らしていく方がよいでしょう。
みなさんも、体の外も中も美しく健康でいられるよう、美と健康には欲張りでいてくださいね。

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